「ちーくん」「何それ気色悪いんだけど」 「さっきリコちゃんにそう呼ばれても普通に接してたくせに。スケコマシ」 「…いつもあの人はそう呼んでるし今更訂正するのめんどい」 というかはいつも苗字で呼んでるでしょ、 と言って面倒くさそうに机の上にあった鞄をとって肩に掛けた。 うん。リコちゃんはかわいいから何言っても許されるんだけど 私は柿本にばーちゃんくさいといつも言われる程枯れ果てている訳で 鼻にかかった高い声でちーくん、なんて呼ぶキャラじゃない事は自分でも 良くわかっている、わかっているけ ど も。 というかスケコマシはスルーか。最近の子は知らないのか。 ああ私もリコちゃんみたいにおしゃれができて髪がさらさらでまつげが長かったらなあ。 んで高い声で柿本の名前を呼ぶんだ。それでそれで、
、俺帰るよ」 「うおっちょっと待って下さい」骸さんと犬を迎えに行こうとする柿本をあわてて追いかけた。 「…何、一緒に帰るつもり」うわああからさまに嫌な顔してる! 柿本は私の事きらいなのだろうか、パピコ半分ずっこしてチューチューしたのは友愛の証じゃ なかったのか。ちくしょう!(だまされた!) 「ちーくんと私の愛は偽りだったのね!私たちもうお終いね!」 「…(めんどい)」
じゃあ帰るよ元気なおばあちゃん、突然私の手をとって歩き出したので びっくりして思わず手を振り払ってしまった。「ぎゃあ!何するんだいぼっちゃん」 まったくこいつはケダモノとクダモノといるせいでオンナゴコロが全くわかっていないのだ。 ああでもそんな冷ややかな視線を送らないで下さい。 「…帰るの、帰らないの」「か、える」
柿本がそのまま学校を出ようとしたので「あれ、犬と骸さん迎えに行かないの?」 曲がった背中に向かって訊くと「俺は3人も相手してられない」すみませんでした。 「…あと、と帰るのは俺だけでいい」 もともと声が聞き取りにくい柿本がそれよりも小さく呟くのを私は聞き逃さなかった。
これだから、柿本は、困る。


「ああーもうばかやろうわたしはあんたがすきなんだよ柿本千種!!!」 追い越し際に口を半開きにして見たこともない間抜けな柿本の顔をかすめてダッシュで逃げた。 ちくしょう!(言ってしまった!)









(テンション高い。かいててむやみに楽しかったです)